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生産性が下がる?子育てが楽になる?「リモートワーク」3つの誤解

人と人の信頼関係を問う「新しい働き方」
マネー現代編集部 プロフィール

誤解2 仕事と子育ての両立が可能になる?

「リモートワークで家にいながら子育てまでできるのは楽にちがいない」

そんなことをいう人がいたら育児中の方は憤慨するだろう。新型コロナの影響で、急転直下の学校閉鎖により家庭での親の負担は想像を絶するものになった。一日の衣食住に加え、授業がWEBや課題中心になっても低学年の子供が一人でこなせるわけがない。そのしわ寄せは働くすべての方に降り注いだ。

リモートだから仕事と子育てどちらもできるだろう、という言葉がいかに残酷かは、その苦しみを経験したものにしかわからない。

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「仕事を後ろ倒しにするとロクなことはない」

そう語るのは三井不動産株式会社ビルディング本部 法人営業統括一部法人営業推進グループ西田弥生(39)さんだ。西田さんは、まさに3人のお子さんを持つワーキングマザーだ。

三井不動産は、「育児休業からの復帰率100%」を長年誇る働きやすい会社の代表格である。社員仲も良いので相談しやすい環境だ。それでも「休校になった子を持つ親を待ち受けるのは仕事と子育ての忙殺のカオス」だという。

三井不動産の在宅勤務の対象者は子育てや介護などの理由のある社員が対象とされている。しかし3月下旬から緊急措置として全社員が在宅勤務に切り替わった。ダイバーシティに対応した制度に力を入れている同社では2019年からは全社員にモバイルPC支給を開始するなど、多様な働き方をバックアップしている。

「子供が3人いるので、3月から在宅勤務をしていますが、4歳の子供は遊びたい盛り。メリハリというときれいに聞こえるかもしれませんが、仕事と育児の両立は戦場です。きれいごとだけで乗り越えられる世界ではありません。ToDoリストをつくっても以前ならその通りにこなせていたことが、自分のことだけを考えていればいいわけではないので予定通りにいくとは限りません

性別に関わらず仕事だけに没頭していられる時間は人生の中でそう多くはない。そうした制限がありながらも、仕事を効率的にすすめる秘訣について伺った。

集中できる時間を見逃さないことです。子供が寝ている時間など考えることに集中できる時間は限られています。その時間をいかに生かすかが私にとって仕事をやりきるキモになります」

深く考えることが必要な仕事と作業レベルでできる仕事をわけ、状況に応じてこなしているという。