6月12日 日本初の鉄道が走り出す(1872年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、日本で初めて鉄道が運行されました。

 

明治維新後の日本では、富国強兵を進めるために鉄道敷設が計画されました。イギリスの技術指導を受け、最初に着工されたのは新橋~横浜間の29km。1870年のことです。

鉄道寮鉄道頭をつとめていた「鉄道の父」こと井上勝(1843-1910)の指揮のもと建設が進められますが、未知の鉄道という存在は多くの反対運動を招いてしまい、ルートの3分の1が海上になってしまいました。

1870年代に撮影された横浜港近くの風景(着色写真)。海上に引かれた線路が写っている Photo by Getty Images

ともあれ品川と横浜に停車場の施設が完成したことで、明治5年5月7日に品川~横浜間が仮開業となります。まだ改暦前でしたので、現在のグレゴリオ歴に換算すると1872年6月12日のことでした。

このとき設けられた品川と横浜の2駅が「日本一古い駅」になります。また当時の横浜駅は、現在の桜木町駅にあたります。

1872年に新橋の工場で製造された「上等客車」 Photo by Kodansha Photo Archives

この日の運行は2往復でしたが、すぐに6往復へ増便。川崎などの駅も増え、同年10月14日に新橋~横浜間の開業式典が催されます。のちにこの日が「鉄道の日」と定められました。

開業当時の時刻表と料金表。「壬申九月十三日」は1872年10月15日のこと。この日が全線の正式営業開始日となる Photo by Kodansha Photo Archives