アメリカ黒人殺害事件…前代未聞の「抗議デモ」その深すぎる闇

ソーシャルディスタンスも関係なく…
笹野 大輔 プロフィール

トランプ大統領の支持率はなぜ下がらない?

差別はガラス天井のように見えづらいが、人口の12.3%にあたる黒人であれば日々の暮らしのなかで不満を抱えているだろう。今回はその不公平を知っている白人たちもが抗議デモに参加している。白人の参加率は、ニューヨークのようなリベラルな都市であればアメリカの都市はどこも同じようなものだ。

だが一方で、トランプ大統領がいくら人種差別的な発言をしても支持率は下がらない。特に保守的な州の白人層は、むしろトランプ大統領の発言や施策を支持しているからだ。

一般車両の通行を勝手に止める抗議デモの集団
 

この点、日本のマスメディアやオピニオンリーダーたちは、ニューヨークタイムズなどリベラルな新聞しか読まないので、ニュースや論調が「トランプ憎し」になりがちである。現実にはアメリカでトランプ大統領を支持する人は大勢いるのだ。

実際に、過半数の人に投票されてトランプ大統領が誕生したわけでもあり、現在の支持率も安倍首相のように、支持率27%(毎日新聞の5月23日調査)、29%(朝日新聞の5月23日、24日調査)と支持率20%台をトランプ大統領がたたき出したことはない。トランプ大統領は一時期30%台後半の支持率になったが持ち返し、平均すると就任以来40%以上の支持率で推移している。

当たり前だが、支持しているアメリカ人がいるからトランプ大統領の支持率は下がらない。これを、ざっくりと組織票で論じるのは間違いだ。余談になるが「バカで貧しい白人のアメリカ人がトランプを支持した」などという威勢の良い発言をするコメンテーターを日本のテレビで見たが、アメリカの現地でそんな言い草はできないだろう。