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「今年のプロ野球は投手の調整法で差がつく」といえる決定的な理由

6・19開幕まであとわずか

懸念される故障リスク

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、延び延びになっていたプロ野球の開幕が6月19日に決定しました。当初の開幕は3月20日でしたから、実に3ヵ月も延びたことになります。

気になるのは選手、特にピッチャーのコンディションです。キャンプで一度肩をつくったといっても、公式戦は約9ヵ月ぶりとなります。懸念されるのが故障リスクです。

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そこで今回はピッチャーに関するコンディショニングにおいては、野球界屈指の理論と経験を誇る立花龍司さんに話を聞きました。

立花さんが薦めるのが遠投です。遠投とはいっても、ただボールを遠くに投げればいいというわけではありません。立花さんによると、以下の3つに分類できるというのです。

Sゾーン 20m~30m
Mゾーン 40m~50m
Lゾーン 60m~80m

この中で最も有効なのが「30mくらいの距離」だそうです。近鉄からドジャースに移籍していた頃の野茂英雄投手が、この距離の遠投をよくやっていました。

立花さんはいいます。

ピッチャーにとって角度、スピードとともに一番有効なのがこの距離。野茂はこの距離からライナー性のボールを投げていました

素人考えでは、長い距離を投げた方が肩にスタミナがつくような気がするのですが、それはどうなのでしょう。

Lゾーンにはメリットとデメリットがあります。メリットとしては胸の張りがつくれます。これは腕の外旋を最大限発揮することを意味します。一方でデメリットもあります。長い距離を投げようとすると、どうしても後ろに反り返ってしまう。それにより、フォームを崩してしまうリスクがあるのです