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「ワークマン」VS「ノースフェイス」、新時代のアパレル覇者を占う

ウィズコロナの時代で勝ち残る方法

軒並み経営不振に陥る中で…

2020年は後年「コロナショック」と呼ばれる年になるだろう。2月下旬~4月にかけて世界中で猛威をふるった新型コロナウイルスは、多くの国で外出禁止という都市機能停止に追い込んだ。

アパレル小売店も軒並み閉店対応を余儀なくされ、不振企業にとっては倒産に追い込まれるトリガーともなった。米国では、高級百貨店のニーマン・マーカス、百貨店大手のJCペニー、衣料品専門店のJクルー。日本でもレナウンの経営破綻は、インパクトをもって報じられた。

5月7日に経営破綻を余儀なくされた米老舗高級百貨店「ニーマン・マーカス」(Photo by GettyImages)
 

アパレル関連企業にとって昨年からの消費増税、記録的な暖冬、そして今回の「コロナショック」と、逆風どころの騒ぎではない。主要企業が決算報告を取りまとめる時期に重なって、業績予想を開示しない企業が増え、「コロナショック」による業績見通しの見極めも難しい。

そんな苦境が伝えられるアパレル企業群にあって、好調ぶりを印象付けられた企業があった。それがゴールドウィンとワークマンだ。そこで両社の好調要因、強さのポイントを分析しながらウィズ・コロナ時代を切り抜くためのキーワードを探っていきたい。

ゴールドウィンは、10期連続増収、営業利益は12期連続増益。3期連続して最高益を更新と絶好調だ。売上高97,899百万円、営業利益17,480百万円で営業利益率は17.9%という高さ。ちなみに、ファーストリテイリングが11.3%、ユナイテッドアローズは5.5%だ。

この営業率の高さの理由は、卸売り部門と小売部門の両部門をバランス良く持っている(卸売43%/小売57%)からで、売上原価率、販管費の低さによるもの。つまり、卸売り部門が伸びれば販管費を低く抑えられるし、小売り部門が伸びると売上原価率が低く抑えられる。その両輪が上手く働いているからだ。