コロナ禍のどさくさに木更津が「オスプレイの街」になっていた

まもなく、首都圏を飛び回る
半田 滋 プロフィール

日本は「最前線基地」という現実

ところで、本格的なオスプレイの拠点になる木更津駐屯地について見てみよう。

防衛省によると、在日米軍から定期点検整備を受注している自動車メーカー「SUBARU」との契約は年内に切れるため、2021年以降の受注企業は入札によって今秋に決まる見込みという。

これまでの米軍の要求では、同時に整備できる機体数を3~4機としていたが、2017年2月に定期整備が始まって以来、順番に1機、1機、2機と整備され、一度も3~4機の同時整備が実現することはなかった。

目標が実現していないにもかかわらず、今回、米軍は最大7機の同時整備を要求している。さらに今後は、自衛隊版オスプレイの同時3機の整備要求も加わり、これらを実現するとすれば、大規模な整備工場が木更津駐屯地に新設されるのは時間の問題だろう。

 

防衛省は参入を希望する企業に対し、「海外への出張整備を要求することもある」との条件を示している。海外とはどこなのか、米軍が活動を続けるアフガニスタンなのか、イラクなのかは分からない。

確実に言えるのは、米軍が最初に設けたオスプレイの海外整備拠点が木更津であること、そして木更津は米本土からみて、前線基地でもあるということだ。

だが、その前線基地が首都圏にあることを、米軍はどれほど理解しているだろうか。米軍の言いなりの防衛省に安全策を期待するのは無理だろう。首都圏は間もなく「オスプレイの空」になる。