コロナ禍のどさくさに木更津が「オスプレイの街」になっていた

まもなく、首都圏を飛び回る
半田 滋 プロフィール

米海軍は、空母艦載機となるオスプレイを運用する部隊を米本土の東海岸と西海岸にそれぞれ新設し、初号機は今年2月10日、共同開発したベル社とボーイング社から米海軍に引き渡された。

海軍の計画では2027年までに44機を導入する予定だが、2007年からオスプレイの運用を開始した海兵隊の協力で、導入は「2023年まで」と前倒しされた。米ボーイング社のHPには、導入は48機とあり、機数が増えたもようだ。

 

首都圏上空を飛び回る

防衛省から木更津市への申し入れの通り、海軍版オスプレイが日本に配備されるとすれば、2023年は米国から調達する自衛隊版オスプレイ17機すべてが木更津駐屯地に揃う年にあたり、横田基地の空軍版オスプレイが現在の5機から10機に増える期限の前年にあたる。

これにより、オスプレイの整備・運用の拠点となる木更津駐屯地がある首都圏の上空を、米海兵隊版、米空軍版、米海軍版という3種類の機体が飛び回ることになる。ちなみに自衛隊版は海兵隊版と同型である。

オスプレイを購入したのは日本と米国のみ(ボーイング社のホームページより)

開発元の米国でさえ、首都ワシントンや大都市ニューヨークの近郊にオスプレイの基地や整備拠点などない。当たり前である。大統領や国会議員、経済の中心地を危機に陥れるわけにはいかないからだ。

それに比べ、日本政府は、首都圏という政経中枢の安全確保に何と無神経なのだろうか。死亡事故などを意味するクラスAの事故率は、海兵隊版は2019年9月現在2.50まで減ったものの、空軍版では6.22と高止まりしている。