コロナ禍のどさくさに木更津が「オスプレイの街」になっていた

まもなく、首都圏を飛び回る
半田 滋 プロフィール

海軍版オスプレイの最大の特徴は、機体の左右下部にある張り出しが大型化され、燃料タンクを拡大したこと。これにより、航続距離が延びた。

製造元の米ボーイング社は、自社のHPで「6000ポンド(約2700kg)の物資を搭載して1150海里(約2100km)の飛行が可能。米空母に搭載されるF35C戦闘機のエンジンを飛行甲板まで空輸できる唯一の航空機である」と、海軍版オスプレイの搭載量と航続距離を自慢している。

艦内に巨大な格納庫を持つ「ロナルド・レーガン」は、当然ながら戦闘機の予備エンジンを多数搭載しており、オスプレイによる予備エンジンの空輸がどれほど現実的かは分からない。

米海軍版のオスプレイ(ボーイング・ディフェンスのツイッターより)
 

起こりかねない「予期せぬ事故」

とはいえ、垂直離着陸ができるオスプレイの特性は、空母で便利なのは確かだ。発艦する際に航空機が勢いよく打ち出されるカタパルトを使用することなく、また着艦時に、高い技量を必要とする機体下部のフックを甲板上のワイヤーに引っかけて停止させる必要もない。

離発着が最難関とされる空母から難なく発艦し、着艦できること自体がオスプレイの大きな利点といえるだろう。だが、それは同時に最大の欠点でもある。

2017年8月、普天間基地のオスプレイがオーストラリア沖で揚陸艦に着艦する際、自身が発生させた強烈な下降気流が艦体にはね返り、回転翼の弧に入り込んで墜落、3人の乗員が死亡した。同様の事故は、米本土でも2015年12月に起きている。

艦艇とオスプレイの組み合わせは、予期せぬ事故を招きかねないのだ。