新型コロナ第二波流行に備えて、いま「私たちができること」とは

正しい情報のもと、基本の防御策を
宮坂 昌之 プロフィール

新型コロナウイルスの正体

 Q1 普通のかぜ症状を起こすコロナウイルスと新型コロナウイルスの違いは?

同じコロナウイルスでも異なる種類のものです。先の表にあるように、これらのウイルスは、感染性、病原性など、多くの点で異なります。

 Q2 新型コロナウイルスの感染力は?

 

人から人への感染力は、これまで知られているコロナウイルスのなかでもっとも強いと考えられます。

 Q3 新型コロナウイルスの感染ルートは?  

主に、くしゃみや咳によって出る飛沫(水分を含む粒子)を吸い込んで起こる飛沫感染と、手に付いた飛沫が口、鼻、目など介して気道に入る接触感染があります。ウイルスが感染者の大便に出ることもあります。飛沫よりずっと小さな粒子であるエアロゾルでも高濃度でさらされると感染する可能性が指摘されています。

 Q4 新型コロナウイルスを広げやすい人がいるのか?

わが国での感染クラスターの解析結果から、新型コロナウイルス感染者の約8割は人にうつさないが、残りの約2割が人にうつすらしいことがわかっています。しかもそのなかには、1人で数十人もの人にうつす人がいるようです。

類縁ウイルスであるSARSウイルスやMERSウイルスでは、1人から多数に感染を拡大する人がいたことがわかっていて、このような人をスーパースプレッダーと呼びます。

【イラスト】スーパースプレッダー1人から多数に感染を拡大するスーパースプレッダーが存在する? illustration by grettyimages

新型コロナウイルスでもスーパースプレッダーがいる可能性があります。おそらく、口や鼻から大量にウイルスを排出する人だと思われます。

感染の傾向や感染したときの症状

 Q5 新型コロナウイルス感染の症状は?

インフルエンザとは異なり、感染しても半分ぐらいの人ではなかなか症状が出ません。症状が出るのは感染後数日以降であることが多く、感染初期では、発熱、倦怠感(だるさ)や咳がしばしば続きます。痰は必ずしも出ず、乾いた咳のことが多いようです。食欲がなくなり、頭痛や下痢があることもあります。

進むと、呼吸困難(息苦しさ)が出ることがあります。この場合には肺炎を起こしている可能性があるので、要注意です。ただし、8割以上の人は重症化せずに治ります。2割弱の人が数日から1週間以降に肺炎の症状が強くなって入院することがあります。

 Q6 症状がなくても感染していることがあるのか?

その可能性があります。症状が強くなるほどウイルスがたくさん排出されると考えられますが、一方、症状がないままウイルスを排出する可能性も指摘されています。

 Q7 新型コロナウイルスに感染しやすい人は?

高齢者が感染しやすいです。一方、子どもは当初は感染しにくいと言われていましたが、最近の調査では子どもも大人と同様に感染することがわかっています。ただし、人にうつす能力が子どもにも大人と同様にあるのかはわかっていません。