新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの「当たり前」は大きく変化してしまいました。コロナ後の社会はどうなるのか…不安を抱えている人も多いでしょう。

本連載では、『未来の年表』シリーズの著者として知られ、、このほど『「2020」後 新しい日本の話をしよう』(講談社刊)を上梓した河合雅司さんに「コロナ後」の日本について、架空のアラサー青年「ミライ君」が尋ねます。

第3回のテーマは、「若い世代が直面するダブルケアとは?」です。「僕が子どもを持つ頃、うちの母の年は…」と将来に不安を抱えるミライ君ですが――。

聞き手…ミライ君(1991年生まれ、29歳)老舗企業に勤務する社会人7年目。趣味はゲームとスポーツ観戦。学生時代からつきあっている1歳年上の彼女がいる。家族とともにマンション住まい

介護する人もされる人も65歳以上に

ミライ:最近、両親がよく話題にしているのが、ひとり暮らしの祖母の介護についてです。今はまだ自分で買い物にも行けるようですが、介護が必要になったら、うちの母が同居することになるかもしれないって。母はもう60代なのに、これから介護を任されるなんて大変だなと思います。

河合:65歳以上の人が介護を担う“老老介護”が増えているね。老老介護にはいくつかのパターンがあって、(1)高齢の夫婦間での介護、(2)高齢の兄弟・姉妹間での介護、あと(3)高齢の子やその配偶者がさらに高齢の親を介護する、というケースだ。

ミライ:数年後にうちの母が祖母を介護することになったら、3番目のパターンだ。

河合:厚労省が2016年に、要介護者(介護を受ける人)と同居する介護者(介護をする人)の年齢を調査したんだ。それによると、65歳以上同士の組み合わせ、つまり老老介護をしている世帯は、要介護者がいる世帯のうち54.7%を占めている。いまや、介護する人もされる人も認知症という“認認介護”、も珍しくない。