6月10日 東京で時報サービスが開始(1955年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、日本電信電話公社(電電公社、現在のNTT)が、東京で電話による時報サービスを開始しました。

かつてお寺の鐘や空砲などで知らされていた時刻を、誰もが電話をかければリアルタイムで知ることができるようになったのです。

 

それまでも電話での時刻の問い合わせは受け付けられていました。ただし、電話を受けた交換取扱者が時計を見て答えるものだったため、いま何秒であるかまでは教えてもらえませんでした。

Photo by Reshot

ところが、1955年1月より開始された、あらかじめ録音した天気予報を伝えるサービス(番号は222番、現在は177番)が大好評を博したため、同様の方法で時刻を伝えることになったのです。

こうして、同年の「時の記念日」である6月10日より東京で時報サービスが開始されます。そのときの番号は223番。利用時間は午前6時から午後10時までという条件付きでした。

開始前は1日約1万回程度の利用だろうと予測されていましたが、サービス初日は予測を大幅に上回る電話が殺到。1日で5万3000回もの利用があったといいます。その後も利用は増える一方で、電電公社は交換機を冷やしながらサービスを継続しました。

サービス開始1周年を伝える「朝日新聞」の記事(1956年6月10日夕刊)。利用が1日10万回まで伸びたことを伝えつつ、当時の「電話時報機」の写真も掲載されている

この人気にこたえる形で、時報サービスの提供地域は急拡大。1955年の6月に横浜、10月に大阪などでも提供が開始され、1957年から正式なサービスとなりました。

番号も1964年より全国一律の117番となり、現在の形になったのです。