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# サイコパス

一見カリスマ、実は問題児…「サイコパスなエリート」とどう付き合う?

その「利用価値」は高いが…
サイコパスな振る舞い、議論好きのように見えて好戦的、やたらと仕掛けてくるマウンティング……職場で見られる同僚・上司・部下のやっかいなふるまいには実は理由があります。
近年の進化心理学の研究から、私たちの脳は先史時代から大きく進化しておらず、その時に形成された遺伝情報に基づき行動していることがわかりました。『職場のざんねんな人図鑑』の著者であり、進化心理学の第一人者である石川幹人氏が、人間の「ざんねん」な行動の理由に迫ります。
*同書では人間の困った「あるある」を25属に体系化し、サイコ属・議論属などのように表しています。

魅力的なリーダーのように見えて…

サイコパスな傾向を持つ人(以下、サイコ属)の振る舞いとはどのようなものでしょうか。

例えば、「お客様のためなら一直線!今時はどうかと言われるかもしれませんが、日中フル稼働です。そこまでできない人は、正直いりませんね(笑)。社員には、いつでもすぐメールを返してもらいます」などと、社外でも社内でもやや威圧的な言動が目立つ人です。

コンプライアンス遵守や働き方改革が叫ばれている中でも、どこ吹く風。「体力とガッツで乗り越えられる」と豪語しています。

いまの時代、〇〇は終わり。これからは〇〇!」と意気揚々とした宣伝記事をメディアから発信しているインフルエンサーや起業家であることもあります。外面がよく、何か新しいことをしてくれる時代の寵児のようにも見えるので、一瞬、人が集まります。

 

しかし、カリスマ性は外面だけ。案件がうまくいっているときはいいものの、雲行きが怪しくなってくると、まわりが疲弊しつつなんとか合わせているだけで、うまく本人が仕切っているわけではないことがわかってきます。手当たり次第に思いついた方面に向かっていき、結局、敗戦処理は部下にさせていることも。

人事部が大手の会社から引っ張ってくることも多いのですが、周囲の人の我慢と調整で成り立っているだけで、チーム作業では問題児になりがちです。期待されて入ってきたのに、たった数ヶ月でやめてしまったりします。