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六代目山口組、止まらぬ敵陣への連続襲撃…そのウラで起きていること

イケイケでは勝てない時代のヤクザ事情

はなから「殺人未遂狙い」

5月30日、岡山市北区田町の駐車場で、六代目山口組系大同会(森尾卯太男会長、鳥取県米子市)幹部・岸本晃生(52)が神戸山口組系池田組(池田孝志組長、岡山市)前谷祐一郎若頭(58)の腹を1発銃撃、重傷を与えた。

池田組では4年前の2016年5月31日、当時の高木忠若頭が六代目山口組の弘道会系組員に銃撃され、死亡する事件が発生し、この日は組を挙げてその法要だった。つまり池田組では高木、前谷と2代続けて組内ナンバーツーの若頭が六代目山口組のヒットマンにより銃撃、殺傷されたことになる。

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山口組事情に通じる中立系団体の幹部が言う。

「大同会の岸本は駐車場で前谷若頭が戻るのを待ち伏せたのですが、使った拳銃は22口径と小さかった。女が護身用に持つ銃で、殺傷力は高くない。ということは、岸本はヒットマンを引き受けたものの、完全な殺しではなく、殺人未遂を狙っていた。

殺人なら判決はたいてい無期懲役で、刑務所の中で死ぬことになる。獄死です。引き比べて殺人未遂はだいたい懲役20年で済む。所内で態度がよくて、仮釈放になれば刑期を17年ぐらいに短縮できる。つまり岸本は殺人未遂なら、辛うじて70歳前に出所できるかもしれない。そう計算したはずです。

だいたいヤクザが殺しを命じられたら、全弾を撃ち尽くして、完全に相手の息の根を止めるのが常識です。

にもかかわらず岸本は前谷若頭の体に1発しか入れなかった。前谷若頭は救急車で病院に運ばれるときも意識があり、あー、これは生命に別状ないなと分かったと、同乗した者が言ってました」