上勝を拠点に、
持続可能なものづくりを

jockric

残反を利用したエプロンを製作中の黒川さん。

「藍の里」として知られる徳島県・藍住町を拠点にワークウェアを提案する〈jockric〉がここに工房を移したのは2017年。

役目を終えた縫いぐるみを一度解体。洗いをかけて丁寧に縫い直して新しい命を吹き込まれた一点物の縫いぐるみ「REBUILD TOY」。

「きっかけは〈RISE & WIN Brewing Co.〉のエプロンを製作したことでした。はじめは藍住町と上勝町を行き来していましたが、通ううちに、環境の素晴らしさ、そして町をあげての取り組みにより深く共感するようになり、この土地でものづくりをしたいと思うようになりました」と、代表の黒川勝志さん。

いらなくなった靴箱を集め、縫いぐるみのギフトボックスとして再利用している。

「しごと着」をコンセプトに、アパレルやスポーツメーカーから出る残反や古着をリメイクするプロジェクトも展開している。工房は、勝浦川のほとりに建つ上勝町産業会館の2階。開け放たれた窓からは、清流のせせらぎが絶えずBGMとして流れ、時折、川を渡る爽やかな風が窓を吹き抜ける。黒川さんがものづくりの拠点として惚れ込む理由には、十分だ。

アメリカの古着をイメージした残反のエプロンや、スウェット生地を再利用したアメカジ風の割烹着。エプロンなど「しごと着」のオーダーも可能。

ここに居ると環境問題やものづくりに関する情報が自然とたくさん集まってきます。外国からのお客さんも多く、彼らと直接つながる機会も増えて刺激的です。また、ブランド化したことで、残反の仕入れをはじめ、メーカーと連携を取りやすくなりました。ここを拠点に、ものづくりにおける持続可能な循環システムを、きちんと整えていきたいですね」

上勝は今、仕事や生活の拠点としても、ますます魅力ある町へと成長している。

jockric
残反や古着を再利用したエプロンやワークウェアを手作りしている工房。工房内の家具や重機も、ほとんどがごみステーションでの掘り出し物。●徳島県勝浦郡上勝町大字福原字川北62-2 上勝町産業会館2階 営業時間:10:00~17:00頃 定休日:不定
※上勝にいるときのみ開店。オープン状況は要事前確認。
www.jockric.com
※現在の営業状況は公式情報を事前にご確認ください。

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●情報は、FRaU SDGs MOOK OCEAN発売時点のものです(2019年10月)。
Photo:Tetsuya Ito Text:Chisa Nishinoiri Edit:Asuka Ochi