マスク以外の予防、子どもには何が重要?

親がマスクをさせても、園や学校では外してしまう子もいる。特に小さな子どもは遊びの中で、マスクを外したり、色々なものを舐めたり触ったりしているため、そもそもマスク自体があまり機能していない場合も多い。

だからこそ大切なことは、これまで通り「手洗い・消毒」を続けていくことだ。日本小児科医会、増田先生は次のようにアドバイスしている。

ウイルスに汚染されたおもちゃや本などに触れた手で、口や鼻、目を触ることでも感染しますので、手洗いや消毒も大事です」(日本小児科医会)

「これまで通り、消毒や手洗いをする、三密を避ける、社会的距離を取るなどの行動を。どうしても、人が密集した場所に行かなくてはならない場合、小さい子なら抱きかかえて素早く通過するなどしてトラブルを避けることも、安全のために必要かもしれません」(増田先生)

マスクよりも手洗い、顔に触らないなどを習慣化できるようにするといいという photo/GettY Images

保護者としては、子どもにマスクをさせないことの不安はなかなか拭えないかもしれない。ただ、周りの大人の過剰な心配や防御行動は、子どもにも過度な不安感を与える可能性があり、健康や心の発達に悪い影響を与えてしまうことがあることを理解しておきたい。日本小児科医会も、「科学的根拠のない不安に駆られて、子どもたちへ向けられる大人のまなざしが温かさを失ってしまうことは、今の日本の子どもたちにとって何より恐ろしい事態だと懸念します」と呼びかけている。

保育園や学校が再開となり、各園・各校で独自の対策も取り入れられているようだが、いきすぎた予防策は保護者や子どもを混乱させ、追い詰めてしまうこともある。まずは、専門家が出す科学的根拠に基づいた感染予防対策に注目し、対策を見直してほしいと思う。日本小児科医会も注意しているように、マスクのことだけでなく「子どもの新型コロナ感染症の特徴」を社会全体で共有することが大切だ。

しかし、子どもへの感染リスクへの不安はまだある。今回取り上げた以外の「欧米の子どもに川崎病が見つかっている点」「フェイスシールドはマスクの代用になるの?」「マスクをせよと迫る自粛警察ににらまれたら?」などの悩みについても専門家からのアドバイスを近日中にお伝えしたいと思っている。

この写真のように、子どもたちが笑顔でいられるケアを考えることも必要だ photo/Getty Images
不安に思ったら、まずは医師の学会のサイトなどを参考に

・日本小児科医会のHPhttps://www.jpa-web.org
・日本小児科学会 新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについてhttp://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=326