問題が山積みの「海」を変えるために、ゼロ・ウェイストやビーチクリーンなど日本各地でさまざまな取り組みが行われています。そこで、列島のSDGsの“今”をご紹介! 今回は、湘南・江ノ島で取り組まれている、ちょっと変わったビーチクリーン活動をピックアップ。

日本一楽しい、
江の島のビーチクリーン

楽しくやるのが海さくら流。
力士と共にごみ拾いを体験

ごみ拾いが終わりきれいになったビーチに簡単な土俵を作って取組開始。なかには迫力に怯えて泣き出す子どもの姿も。

「はっけよい、のこった」。盛夏の陽が射す湘南のビーチに相撲の取組を促す声が響く。ちいさな子どもたちが闘志をむき出しに現役力士に突進していき、土俵の周りでは大人たちがその様子を笑顔で見守っている。よくある相撲部屋のふれあいイベントかと思いきや、主催するのは江の島を中心に海をきれいにするべく2005年から14年もの間、コンスタントにごみ拾い活動を続けるNPO法人〈海さくら〉

灼熱の太陽の下、まわし姿で清掃に励む力士の面々。

「たとえ正しい行為だとしても、ごみ拾いをしようよと声をかけただけでは人は来てくれない。最初は、お相撲さんと親しく遊べるイベントがあるな、くらいの軽い動機や認識でいいんです。楽しいことを提示して海に来てもらうのがまず第一歩」と代表の古澤純一郎さんが語るように、〈海さくら〉のアプローチは、一般的な社会活動から連想する堅苦しいものがなにひとつなく、とてもユニーク。

お相撲さんと触れ合える機会だけあって、親子での参加もたくさん。この日の参加者は約700人!

「お相撲のほかにもこれまでに、ヨガやビーチテニスなどのアクティビティとごみ拾いを組み合わせたこともあったし、お笑い芸人やラッパーといった有名人に来てもらったこともある。ビーチで囲碁を打つという一見、相容れないものでもやってみたら好評だったものもあります。

最初は、カラフルなトングを使って少しでもポップにみせたいという何気ないアイデアが出発点でした。今では理念に賛同した芸能プロダクションや多くのプロサッカーチームが手を貸してくれるありがたい状態で大小様々な企画を実行できるようになりました。