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中国・習近平を襲う大問題、「途上国への巨額貸付が返ってこない!」

返済を求めるか、減免か…方針も混乱中

次から次に襲う難問

新型コロナウイルス(新型コロナ)の感染拡大からいち早く脱した中国だが、一息つく間もなく新たな問題が降りかかってきている。

「難題が次から次へと外から降ってくるのです」

と語るのは北京の元官僚だ。

「5月初旬に吉林省で新たに感染が広がったこともそうですが、懸念される第二波は外国からもたらされる可能性が高い。武漢での感染が山を越えたと同時に欧米で感染爆発が起き貿易がストップ。そのことで経済をV字回復させる計画は見直しを迫られた。

それに加えて今度は、債務の問題が持ち上がっているのです。なかでも頭痛の種は『一帯一路』に絡む発展途上国(途上国)の債務の問題です」

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中国はこれまで「一帯一路」沿線国へ貸し付けを進めてきた。しかしコロナ禍の経済不振のなか、その債務が「返済不能に陥るのでは」との懸念が持ち上がっているのである。このことは、世界の多くのメディアも伝えている。5月上旬には英「フィナンシャル・タイム」などが、途上国が債務の減免を求める声が続々と北京に届いていると報じた。

習近平国家主席が2013年に打ち出した「一帯一路」構想は、言うまでもなく、アジアからヨーロッパにかけて物流ルートを強化することで経済成長を目論むものだ。一部で戦後間もなく行われたマーシャルプランにもたとえられる規模を誇るが、基本的には純粋な援助ではなく「貸し付け」の形を取っている。