僕は数年前から、自分がゲイである事実を明かしてTwitterをやっているのだが、時々知らない人からそれを揶揄するような言葉をかけられることがある。そう頻繁ではないにせよ、だからこそ、一番最初にそうした言葉を投げつけられた時のことを今でもはっきりと覚えている。

それは2018年に出た、同性婚の合法化によりアメリカにおける10代のLGBT自殺率が減少したというニュースに対し、僕が以下のコメントをツイートした時のことだ。

19歳の頃、ハタチになる前に死のうと考えてた。
じゃぁ死ぬくらいなら最期にゲイバー行こうと思い勇気出して行ってみたら、夜が更ける頃には死ぬの怖くなってた。
好きな男のタイプを初めて口にした時の喜び、今でも忘れない。
当たり前に存在してていいんだと誰かが言ってくれたから僕も今生きてる。

このツイートに対して、僕のセクシャリティを否定するかのようなコメントをつけられたのだ。

写真はイメージです(以下同)〔PHOTO〕iStock

その言葉を何度もじっくり読んだわけではないので、一言一句は思い出せないが、ざっくり言うと「同性愛は自然の摂理に反しているからおかしい」といったような内容だったと記憶している。正直なところ、そういう言葉はTwitterを始めるよりはるかに前、もっと言えば幼い子供の頃から飽きるほどに聞いてきているので、「あぁ、またか」という感じで特にそれ以上は何も思わなかった。

言葉は人を死に追いやる力を持っている

しかし最近、ある有名人がTwitter上での酷い誹謗中傷に悩まされ亡くなったというニュースが大々的に流れてから、それをきっかけに同じような境遇を告白する人が次々に現れ、今や大きな社会問題になりつつある。

僕はその有名人のことはニュースで名前を聞くまで知らず、またその方が受けていた誹謗中傷が死にどのような影響を与えたのかは憶測でしか語れないので、ここで彼女の名前を出すことは控えさせていただく。ただ一つ言えるのは、言葉は人を死に追いやる力を持っているということだ。

去年も、世界的人気ガールズグループLittle Mixのメンバーであるジェシー・ネルソンがBBCのドキュメンタリー『Odd One Out(仲間外れ)』において、数年間に渡りSNSで誹謗中傷を受けていること、それによって自殺未遂していた過去を明かし、ファンを驚かせた。

デブ」などいった体型を揶揄するコメントや、「早く辞めろ」という言葉をいくつも浴びせられるうちに自信を失い、人気絶頂の最中に自ら死を選ぼうとしたのだと彼女は語る。