医療保険は必要な、不要か…? photo/iStock

「医療保険不要論」を鵜呑みにする人たちが、見逃している「重大な事実」

医療保険には「正しい選び方」がある

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、保険の対面販売が自粛されている中、ネットチャネルなどによる医療保険の契約者が増えている。

最近の医療保険のトレンドについては、『大人気「医療保険」、加入前に知っておくべき「3つのトレンド」と「注意点」』で紹介し、「入院期間の短期化」「がん・循環疾患への対応」「通院治療の増加」の3つのキーワードを挙げた。

今回は「通院治療の増加」と医療保険選びのポイントについてアドバイスしよう。

契約者増加の「医療保険」! その最新トレンド

前回記事で紹介したように、入院は短期化する一方、通院治療は増加傾向にある。

厚生労働省の患者調査によると、退院後に通院した患者数について、平成20年は約98万人だったのに対して、平成29年は約115万人と約1.2倍に増えている。

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また、がんの三大治療といえば、手術、薬物療法(抗がん剤、ホルモン治療)、放射線治療の3つだが、手術を除く2つは、ほぼ通院による治療がスタンダードだ。

これらを受けて、今やほとんどの医療保険には退院後の通院治療特約が付加できるようになっている。

さらに、通院による薬物療法は中長期にわたる場合が多い。

がんや心疾患、脳血管疾患、腎疾患、肝疾患、糖尿病など9疾病の薬剤治療を行っている患者に対する調査(※1)によると、診断から5年以上経過した人の場合、9疾病合計で、5年以上が60%を超えているという。

なかでも糖尿病81.4%、脂質異常症75.6%など、いわゆる生活習慣病は長期化しやすい。これらは、脳卒中や急性心筋梗塞などの循環器疾患の要因ともなり、医療費負担がさらに増す可能性もある。

しかし、入院がベースとなる医療保険では、原則として、入院を伴わなければ保障されず、限界があることは否めない。

※1:メディケア生命「薬剤治療に関するアンケート調査」(2020年3月16日)