# 生命保険 # 新型コロナウイルス

大人気「医療保険」、加入前に知っておくべき「3つのトレンド」と「注意点」

短期入院か長期入院か…それが問題だ!
黒田 尚子 プロフィール

がんだけじゃない! 「循環器疾患」に備える

一時金が受け取れるといっても、5万円や10万円程度であれば、預貯金でまかなえる範囲ではないかとも思う。

基本的に、医療保険は「入院したらお金がもらえる」という保険なので、年々、入院期間が短くなるなら、医療保険に入る意味はないと感じる人も少なくないだろう。

そこで、最近の医療保険は、がんや急性心筋梗塞、脳卒中といった、いわゆる三大疾病のような重篤な病気に対する保障を手厚くしている商品が多い。

photo by iStock

例えば、三大疾病時の一時金特約や入院給付金無制限、保険料払い込み免除特約といった特約が付加できる。

そして、最近の注目は、三大疾病のうち、がん以外の循環器疾患についてだ。

循環器疾患とは、血液を全身に循環させる臓器である心臓や血管などが正常に働かなくなる疾病のこと。要は、血管が破れたり、詰まったりして起こる病気で、不具合が生じた部位が脳なら脳血管疾患、心臓なら心疾患となる。

治療が長期化・高額化しやすいがんと同じく、循環器疾患も、治療は長期化するし、再発・重症化のリスクもある。脳卒中などは重い後遺症が残れば、社会復帰が難しい上、医療費だけでなく介護費用も必要になるかもしれない。

がん保険などに加入してがんへの備えをしている人も、循環器疾患については、認識が不十分な人がほとんど。

米国では、新型コロナウイルスに感染した30~40代の患者が、脳梗塞を併発する症例が相次いでいるという。がんと同じように、自分は大丈夫と過信しないことだ。

気になる「保険の支払い条件」

さて、医療保険に話を戻そう。

 

従来の医療保険では、心疾患は急性心筋梗塞のみ、脳血管疾患は脳卒中のみを対象とするものが多かった。

しかし、脳梗塞やくも膜下出血、脳内出血などの脳卒中は、脳血管疾患の8割以上をカバーできているが、急性心筋梗塞は、心疾患の総患者数に対してわずか1.9%。3割以上を占める狭心症は対象外なのだ。