6月 3日 人類が初めて8000m峰の登頂に成功(1950年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1950年のこの日、世界で10番目に高い山であるアンナプルナの第1峰が登頂され、人類は初めて8000m級の山を踏破しました。

 

8000mを超える山というとエベレストやK2くらいしか思いつかないという人も多いと思いますが、この地球上には全部で14峰の8000m級の山があります。

アンナプルナはネパール中央のガンダキ地区にそびえる高峰で、その標高は8091mと世界で10番目に高い山です。また、その名前はヒンズー教の豊穣の女神の名前に由来しています。

アンナプルナ山 Photo by Getty Images

登頂に成功したのはフランスのモーリス・エルゾーグ(Maurice Herzog、1919-2012)らが率いる登山隊です。第二次世界大戦前には一度も踏破されることのなかったアンナプルナをたった一度の挑戦で制覇したため、彼らは世間の注目を集めました。

隊長であったエルゾークはその体験を『処女峰アンナプルナ』という本に書き残しています。

この挑戦によって、アンナプルナは「人類が初めて登頂に成功した8000m峰」となりました。

これ以降、実力のある登山家が次々と8000m級の山へと挑んでいくことになります。そして、わずか14年後の1964年、中国の許競らによって最後に残ったヒマラヤ山脈のシシャパンマ(8027m)が登頂され、8000m峰全14座が登頂されました。

現在はどの山も多くの登山家によって挑戦されており、1986年にはイタリアのラインホルト・メスナーが世界で初めて8000m峰すべてを登頂しました。

8000m峰全14座をすべて登頂したラインホルト・メスナー Photo by Getty Images

さて、最後に私、ブルーバックスのシンボルキャラクターにかかわる余談をご紹介しましょう。地球上で一番高い山は当然エベレストですが、太陽系で一番高い山をご存知でしょうか。

その答えは火星のオリュンポス山で、その標高はなんと2万1230mです。

太陽系で一番というだけあって途方もないスケールの山ですね。

2万1230mもの高さを誇るオリュンポス山 Photo by Getty Images