退職前の「起業」という選択

ミライ:どうして女性は再就職先を紹介してもらえないんですか?

河合:昔ながらの男性中心の企業コミュニティーがいまだに残っていて、阻害しているんだ。「オールド・ボーイズ・ネットワーク」といってね。男性だけの派閥や人間関係で重要なものごとが決まってしまう。そういう風土のなかで、女性が再就職先を見つけることはかなり大変なんだ。

『「2020」後 新しい日本の話をしよう』より
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ミライ:ひとり暮らしになる可能性が大きくて老後の収入がより必要そうなのは女性のほうなのに、それは不公平だなあ。僕らが定年を迎える頃には、そんなものはなくなっていてほしいです。

河合:そこで、退職前から起業する女性が増えているそうだ。起業する女性のうち、65歳以上の人が9.9%というデータもある。大きな会社を起こすのではなく、個人事業主として小さなビジネスを始めるなら、手元の資金で堅実に開業できる。

高齢社会を迎えて生活弱者も増えるなか、女性ならではの視点や発想がますます必要とされてくると思う。“思いやりビジネス”のニーズは拡大するんじゃないかな。

ミライ:起業して活躍するおばあちゃんが増えたら、社会全体にとってもプラスになりそうですね!

次回の更新は6月3日を予定しています。お楽しみに!

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かわい・まさし/1963年名古屋市生まれ。作家・ジャーナリスト、人口減少対策総合研究所理事長。高知大学客員教授、大正大学客員教授、産経新聞社客員論説委員、厚労省をはじめ政府の各有識者会議委員なども務める。著書に『未来の年表』『日本の少子化 百年の迷走』など