2020.06.02
# 日本株

コロナで暴落した「日本株を買い漁る人たち」の悲しい末路

高リスク銘柄から買われている…
大川 智宏 プロフィール

あまりにリスクが高すぎる

事実として、たとえば低クオリティ相場の反対の属性を高クオリティ相場(高PBR、高リターン、低ベータがアウトパフォームする相場)として、過去5年間の週次で集計すると、日経平均株価の上昇時の低クオリティの高クオリティに対する発生割合の差分は、相場下落時の高クオリティの低クオリティに対する差分よりも圧倒的に小さくなる。

図:過去5年間における日経平均の騰落局面別 高・低クオリティ相場の発生週数の割合の比較
過去5年間における日経平均の騰落局面別 高・低クオリティ相場の発生週数の割合の比較
拡大画像表示
出所 :Datastream
 

つまり、リスクオフの下落相場ではほぼ高クオリティ一辺倒の効果となるが、リスクオンの上昇相場は低クオリティ株が常にアウトパフォームするわけではなく、低クオリティ株は反転の瞬間をとらえないかぎり極めて分が悪いということだ。

これらを踏まえれば、足元からの相場見通しおよび銘柄選択はシンプルだ。

足元で低クオリティ相場が発生していることから、短期的な上昇余地は残されているが、その後に強かれ弱かれ調整局面入りする可能性が高いと考えられる。すでに底値から相当な水準まで市場は戻しているわけなので、その意味でもここからの上昇に大きな期待はできない

加えて、定性的に考えても、新型コロナウイルスがもたらした経済への影響は依然として未知数である。世界的に見ればまだまだ終息には遠く、二次拡大の可能性もゼロではない。

この段階で低クオリティ銘柄が期待を全面的に織り込んで長期的に買われ続けるとは考えにくく、そこに相乗りするのはあまりにリスクが高すぎる

SPONSORED