2020.06.02
# 日本株

コロナで暴落した「日本株を買い漁る人たち」の悲しい末路

高リスク銘柄から買われている…
大川 智宏 プロフィール

矛盾した値動き

単純にリバーサルだけを見るならば、コロナショック時にそういった銘柄が売られていたのが逆回転しているだけ、とも取れるが、何にしても財務の質が相対的に悪くリスクの高い銘柄、つまり低クオリティ株が急激に上昇を見せる特異な相場のために、通常の上昇相場と区別されて呼ばれることが多い。

一般には「ボロ株相場」という用語の方が広く認知されているが、企業に対して「ボロ株」などという言葉を浴びせることは大変失礼に当たるので、ここでは用いない。

定量的には、低PBR、低位(低リターン)、高ベータ・高ボラティリティ株が上昇する相場のことを指す(これに高負債比率を加えることもある)。ちなみに、分かりやすい事例としては、過去1週間で以下の図のような銘柄が急上昇を見せていた。

図:低クオリティ相場の上昇銘柄の例
低クオリティ相場の上昇銘柄の例
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出所 :Datastream
 

さて、この現象自体は「質の悪い銘柄が買われる」という矛盾としてかなり極端な動きではあるものの、発生頻度としては特に珍しいものではなく、見通しの悪化(調整)とセンチメントの回復を繰り返す短期サイクルの過程でも頻繁に見られる現象である。

仮にこの低クオリティ相場を過去1週間の市場のように「PBR、6カ月リターンリバーサル、ベータの3種がすべてプラスとなること」と定義した場合、過去の同相場の発生は以下の図のように機械的に分類・観察することが可能となる。

図:過去5年間の日経平均の推移と低クオリティ相場
過去5年間の日経平均の推移と低クオリティ相場
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出所 :Datastream

これをざっくりと眺めたうえで低クオリティ相場について分かることは、大きく3つだ。

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