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日産、6712億円の巨額赤字で迫る「内部崩壊の足音」

膿を出し切れない理由

むしろこの赤字額は「少ない」

日産自動車は28日、2020年3月期決算と事業構造改革計画を発表した。

決算は、売上高が前年同期比14・6%減の9兆8789億円、本業のもうけ具合を示す営業損益は3182億円の黒字から405億円の赤字に転落。世界販売が10・6%減少して493万台になったことが影響した。

将来の生産台数の落ち込みを想定した生産設備などの減損損失(5220億円)を含む構造改革費用6030億円を計上した結果、最終損益は3191億円の黒字から6712億円の赤字に陥った。

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日産が最終赤字に陥るのはリーマンショック後の09年3月期(2337億円の赤字)以来11年ぶり。ルノーとの資本提携後、カルロス・ゴーン氏が1999年から断行したリバイバルプランの際にリストラ費用を特別損失で計上したため、2000年3月期に6843億円の最終赤字になったが、今回の赤字の規模はそれに次ぐものとなった。

日産大赤字の報道はすでに主要メディアが報じており、驚いた読者もいるだろう。しかし、25年近く自動車産業を取材してきた筆者の見立てとしては、日産の今の窮状からすれば、むしろ赤字額が少なすぎると思う。

一気に膿を出す構造改革ができないことがその要因で、このままでは逐次的なリストラを繰り返し、大きな額の最終赤字が最低でも今後2年くらい続く可能性がある。

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