コロナパンデミックで最も大きな影響を受けた「Z世代」の絶望と希望

最重要課題はメンタルヘルス
竹田 ダニエル プロフィール

世界的スターとなったビリー・アイリッシュも、この「メンタルヘルスと社会問題への失望」を曲の大きなテーマとして取り扱っている。

今年のグラミー賞の受賞スピーチで、プロデューサーであり兄であるフィネアス・オコネルは、アルバム"When We All Fall Asleep, Where Do We Go?"について、このように発言している。

「私たちは、うつ病や自殺願望、気候変動をテーマにしたアルバムを書きました」

2017年にリリースした曲"idontwannabeyouanymore"の1番Aメロでも、極めて失望に満ちた自己嫌悪をさらけ出している。

Don't be that way
Fall apart twice a day
I just wish you could feel what you say
Show, never tell
But I know you too well
Got a mood that you wish you could sell

「そんな態度取らないで
一日に二回も精神が崩壊する
自分で言っていることを感じてほしい
行動するだけで、決して言葉で伝えない
でも、私はあなたをよく知り過ぎている
その悲しい感情なんて売り払いたいくらいだ、ということを」

"idontwannabeyouanymore"では、ビリー・アイリッシュが自身の不安や精神不安定さと向き合い、自信のなさや自虐的な感情を取り上げている。

鏡の中の自分を見て、「あなたなんかになりたくない」という意味を込めた、非常に残酷かつ自嘲的な重みのある歌詞である。