学校に行けない日が続いていた

その子ならではの味を大事にする。そのことを、レウォン母は子育ての中で貫いてきた。
実はレウォン君、小学4年生から学校にいけない日が続いた。平日5日間のうち、2日間は学校を休む。そんな状態だった。
「楽しく授業をしてくれる先生もいましたが、本人は(授業が)つまらないから行きたくない、学校が辛いと。3年生までは楽しく通えていたのに、突然行かなくなった。親としてはすごく心配でした」

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探究学舎塾長の宝槻泰伸さんに相談したら「行かなくていいんじゃない? レウォンは自分で学べる子だよ」とあっさり言われた。
「そこから吹っ切れました」

学習ドリルを買ってくれば、それを自分で進められる子だった。3年生の時、自ら算数検定の勉強をし、通常は5年生が挑戦する7級に合格していた。やる気があれば、自分でできなくはないはずだ。母もそう腹をくくった。

「それに、小さいときからとても個性的な子どもでした」
親から離れられない。いつも、母のスカートの後ろに隠れているような子どもだった。男の子だけどピンクが好きで、公園でみんなが走り回って遊んでいる横で小石や木の実を拾っていた。

そんな彼を保育園の園長は「全然大丈夫よ」と励ましてくれた。小学校にあがってからも、通常の学習塾ではなく、自由な学びを重んじてくれる「ブレイブ」(東京都小金井市)に通った。代表の大熊雅士さんは「レウォンは発想がすごくいい。面白い」といつもほめてくれた。

3年生の時に、大熊さんが小金井市教育長を任されることになり「別の塾を」と探してたどり着いたのが探究学舎だったという。保育園、ブレイブ、探究学舎。母は常に息子の個性を理解し、育んでくれる大人を捜し歩いてきたのだ。

夢中になって本を読みながら寝てしまったことも