教師から児童作家へ…大人気、はやみねかおるが語る「これからの未来」

30年間愛され続ける理由
山室 秀之 プロフィール

また、はやみねさんの物語は、あるシリーズのなかに、別のシリーズの主人公が登場したり、舞台となる場所も共通していたりと、一つの世界でつながっている。作品を読みこめば読みこむほど、重層的にひろがる物語世界を楽しむことができるのが特徴だ。

最新作『令夢の世界はスリップする 赤い夢へようこそ -前奏曲-』(講談社刊)では、それぞれの作品の主要キャラクターたちが大勢登場する。読書は自分の好きなキャラクターを入り口にして、壮大な世界を飛びまわることができるのだ。

では今後、“はやみねワールド”はどこへ向かっていくのか?

 

<ぼくが書く物語、“赤い夢”は、世界と時間軸を共有しています。この世界では、サバイバル能力を持つ中学生や記憶力のない名探偵が暮らし、神出鬼没の怪盗も存在し、生活をサポートしてくれるのは、超巨大総合企業の竜王グループです。

歴史的には、白亜紀末にはロロという名前の恐竜がいて、幕末には江戸城が消え、もう少しするとディリュージョン社が本に書かれた物語を現実世界に登場させてくれます。

現在のデータから類推し、“確実に起こる未来”を視る能力を持つ時見や未来屋もいます。

これまで、風呂敷を広げるように書いてきた “赤い夢の世界”を、今後は畳んでいこうと思います。人類がどうなるのか? この“赤い夢”の世界がどうなるのか? 谷屋令夢という女の子を語り部にして書いていきますので、もうしばらくお付き合いください>