教師から児童作家へ…大人気、はやみねかおるが語る「これからの未来」

30年間愛され続ける理由
山室 秀之 プロフィール

1989年、それらの話をまとめて講談社児童文学新人賞に応募した『怪盗道化師』が佳作を受賞し、翌年にデビュー。教師と作家の二足のわらじ生活を10年ほど続けたが、体調を崩したこともあって教師をやめ、作家業に専念することに。

<ふりかえれば、14年間の教師生活で子どもたちと一緒に時間を過ごせたことで、物語づくりのうえで役だったこと、学んだことがひじょうに多かったと思います。

物語も授業も似てるんですね。導入があって、展開があって、まとめがある。ありきたりな導入ならば、子どもたちもノッてきません。子どもを退屈させないようにというのは、授業も小説を書くのも同じなんです>

 

魅力的なキャラクターにこめる想い

はやみね作品には、人が幸せになるように、時には事件を最後まで解決しなかったりする名探偵や、ふだんは猫のノミとりなどをしてダラダラしているのに、仕事となると“必殺仕事人”に変身する怪盗など、常識にとらわれないユニークなキャラクターがたくさん登場する。

ふだんはチャラケているようでも、いざという時には頼れる大人になる、そんな魅力的なキャラクターはどうやって生まれるのか?

<特に意識はしていないんですけどね。でも、いろんな本を読んできて、キャラクターにギャップがあったほうが面白いと思うんです。オンとオフの切り替えというか、人間「遊び」の部分がとても大事なんじゃないでしょうか。

そして、「子どもはいつも幸せであってほしい」と願って、次の世代のことを考えられる大人がたくさんいてほしい。自分はヤセ我慢をしてでも、子どもたちを守る――そんな大人の姿を、夢水やクイーンに託しているのかもしれませんね。>