カイロ大学の深い闇…小池百合子が卒業証書を「出せない」理由

「捏造」が当たり前の驚くべき実態
黒木 亮 プロフィール

ただサーレハ教授が、軍事政権の命令で、前述のような回答をしたのかどうかは定かではない。すでに述べた通り、エジプトではカネやコネで、大学内部の記録を書き換えたり、卒業証書を発行することはいくらでも可能だ。もしかすると、1976年から現在までの間のどこかの時点で、何者かによって小池氏の記録が書き換えられ、サーレハ教授は単純にそれを見て言っているだけなのかもしれない。

 

エジプト副首相との強力なコネ

小池氏は留学当時、父親をつうじてエジプト副首相だったアブデル・カーデル・ハーテム氏と強力なコネを持っていた。したがって、やろうと思えば、不正に卒業証書を手に入れることはいくらでも可能だった。もしそうしていれば、本物の卒業証書類を持っているはずだ。

しかし、その提出をひたすら拒んでいるのは、もしかするとハーテム氏のルートで「卒業」したのではないのかもしれない。

石井妙子氏による『小池百合子「虚飾の履歴書」』(文藝春秋2018年7月号)の中で、同居人女性は、「(カイロ大学に)入学した時は、ドクター・ハーテムの名前をさかんに聞いていたのですが、この時(小池氏が1976年5月の進級試験に失敗し、最終学年でなかったので追試も受けられなかった時)彼女の口からは一度もハーテムに頼んでみる、といった言葉は出てこなかった。入学はともかく、あとは自分で努力しなさい、ということだったのか、疎遠になっていたのか」と証言している。