カイロ大学の深い闇…小池百合子が卒業証書を「出せない」理由

「捏造」が当たり前の驚くべき実態
黒木 亮 プロフィール

2017年には、エジプト人女性ジャーナリスト、ダリヤ・シェブル氏がFacebookなどのSNS上で卒業証書を販売している複数の業者に接触し、実態を記事にしている。ある業者は、「大学内部の記録まで捏造して卒業証書を発行する場合は40日、そうでない場合は20日で納品できる」と言ったという。別の業者は「自分にはカイロ大学、アイン・シャムス大学、ファイユーム大学、ザガジグ大学内に協力者がいる」と話したという。

シェブル氏が業者に依頼したところ、業者が実際に彼女の名前でカイロ大学のメディア・サイエンスの博士号の証書を発行し、ヨルダン人の知人にカイロ大学の医学士(外科)の証書を発行した。さらに、アイン・シャムス大学の偽卒業証書で検査部門の医師として働いている人物に会い、アイン・シャムス大学医学部の偽卒業証書で実際にクリニックを開業し、整形外科医として患者を治療している人物が存在することも突き止めている。

 

カイロ大学側の奇妙な回答

小池氏は、従来から「カイロ大学は何度も自分の卒業を認めている」と主張しており、先の都議会でも同様の答弁をした。

しかし、筆者が知る限り、同大学文学部日本語学科長のアーデル・アミン・サーレハ教授が、最近、ジャーナリストの山田敏弘氏の取材に対し「(小池氏は)1年時にアラビア語を落としているようだが補習でクリアしている」と回答したり、同じく石井妙子氏の質問に対して「確かに小池氏は1976年に卒業している。1972年、1年生の時にアラビア語を落としているが、4年生のときに同科目をパスしている」と回答した程度だ(なぜ学部長や学生部長や社会学科長ではなく、担当外の日本語学科長が回答するのか不思議ではある)。