多発する「自粛警察」の全貌…背景に「正義の暴走」と「嫉妬の発露」

「非常時だから」で終わらせてはならない
辻田 真佐憲 プロフィール

先述したように、今月25日、緊急事態宣言がすべて解除された。これで空気が一変し、「自粛警察」は消滅するのだろうか。それとも、感染者数がふたたび増加し、あるいはその懸念だけで、嫌がらせ行為がこれまで以上に多発するのだろうか。

もちろん前者を望みたいけれども、「自粛警察」は愚行として断じて記憶されなければならない。「非常時だから仕方なかった」「辛かったけど、終わってよかった」だけでは、同じことがほかの事件などで繰り返されるからだ。

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戦時下の隣組の例を出すまでもなく、東日本大震災後の福島差別や「節電しろ」から、まだ10年も経っていない。前回に続いて、事件を羅列したゆえんである。

「警察」では立派に聞えなくもない。やはりその呼び名は、「自警団」や「チンピラ」のほうがふさわしい。