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『鬼滅の刃』が示した、深夜アニメから国民的ヒットが生まれる条件

原作完結、盛り上がりはどうなるか

“令和初の国民的ヒット作”として注目を集める『鬼滅の刃』――。

普段アニメや漫画をみないという人でも、その名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。現在大人から子供まで幅広い層に支持されながら、その人気は社会現象とまでいわれる盛り上がりをみせています。

世間にはエンタメコンテンツが溢れ、人々の興味も細分化されている現代において、このような国民的ヒット作は、どのようにして生まれたのでしょうか。ブームの火付け役となったアニメに焦点を当てながら、盛り上がりの軌跡を辿りつつ探ってみます。

『鬼滅の刃』とは

吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)氏による漫画『鬼滅の刃』は、人を喰う「鬼」の棲む大正時代を舞台に、鬼にされた妹を人間に戻すため、鬼狩りの組織に入った主人公が、仲間と共に元凶である「最初の鬼」に立ち向かうという和風剣戟奇譚です。

 

週刊少年ジャンプで2016年から連載されていた本作は、アニメをはじめ、小説や舞台などのさまざまなメディアミックス展開を経て、ブームのさなか、5月18日に堂々の完結を迎えました。

連載期間は4年となりますが、現在のような盛り上がりをみせはじめたのはここ1年ほどのことで、社会現象とまで呼ばれるに至ってからは、まだ半年もたっていません。

このムーブメントが生じる一番のきっかけとなったのが、昨年4月から9月にかけて放送されたテレビアニメでした。