スウェーデンの集団免疫、いよいよ「効果アリ」の声が聞こえてきた

世界も雰囲気が変わってきた
みゆき ポアチャ プロフィール

集団免疫の達成は「茨の道」か

集団免疫策に不確定さとリスクがあるのは事実だろう。

スウェーデンは、世界から「集団免疫策は人殺し政策だ」「人命を尊重していず倫理的に問題だ」という批判を受け続けている。世界保健機関(WHO)はロックダウンを奨励しているし、米国トランプ大統領は「スウェーデンはロックダウンしないという決断に対し多額の代償を支払っている」と名指しで批判している。

これら有形・無形の批判や妨害に屈したのは英国とオランダだ。

英国ジョンソン政権は3月15日に集団免疫策を発表した。これは、都市を閉鎖せず、高齢の家族と同居していない若者の出勤・通学を容認し、高齢者や持病持ちを擁護しつつ若者から順番に集団免疫を獲得させていくという案だったが、批判を受け数日後に撤回した。

オランダもほぼ同時期に集団免疫策を提示したものの道半ばで放棄し、結局都市閉鎖の政策に転換した。断念に至った背景は、表向きは「危険度が高いことが判明したからだ」と説明されているようだ。

しかしワクチンが開発されていない現段階では、何らかのやり方で集団免疫に到達することしか、コロナ危機の真の終息はない。

現在の都市閉鎖策のマイナス面も勘案しつつ、積極的な集団免疫策を試行錯誤していく方が、コロナ危機による被害の総量を減らせるのではないのだろうか。

 

集団免疫の達成まであと一歩

新型ウイルスの感染力は非常に強いが、感染しても無症状で回復する人が9割近いと言われている。こうして抗体を持つ人が徐々に増えているようだ。

スウェーデンの保健当局である公衆衛生局のアンダーシュ・テグネル博士は4月16日、首都ストックホルムでは集団免疫が達成しつつある兆候を示し始めており、感染抑止に効力を発揮し始めたと言及した

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