スウェーデンの集団免疫、いよいよ「効果アリ」の声が聞こえてきた

世界も雰囲気が変わってきた
みゆき ポアチャ プロフィール

私見であるが、新型ウイルスで亡くなる人の多くは高齢だったり、もともと持病を持っていた人であると考えられるので、このウイルスによる世界全体の死者数はおそらくそれほど急増しないのではないか。日常的に、どこの国でも毎日数十万人もの人々があらゆる病気で亡くなっているからだ。高齢や病気で亡くなる人の死因に「コロナ」が追加されるというイメージだ。

https://www.statista.com/statistics/1107913/number-of-coronavirus-deaths-in-sweden-by-age-groups/ をもとに著者作成)

 

「ロックダウン」か「集団免疫」か?

しかし現在、世界のほとんどの国が過酷な都市封鎖(ロックダウン)や外出規制などの措置を敷き「コロナ封じ込め」策をとっている。

顕著な例は中国だ。

中国は1月末以降、全国的に強烈な都市閉鎖を数か月にわたって行い、感染拡大を何とか封じ込めた。その結果、ウイルスの増殖が抑えられて感染拡大が落ち着き、新たな感染者が少なくなった。しかし都市閉鎖と外出規制の結果、免疫保有者が増加せず、集団免疫が形成されていく過程が進んでいない。

つまり確定的な終息の状態にはならないままである。これは真の解決ではない。

中国はこの後、自国内で感染拡大を抑えて国内での人の移動や交通が再開できても、免疫保有者があまりいないところに他国から新たな感染者が入ってきた場合、再び感染が広がってしまう。そのため、国外からの人の流入と、中国人の海外渡航を、今後もずっと大きく制限し続けねばならない。

こうしてロックダウン策は、長期間にわたる都市や国家の閉鎖により、経済の停滞を引き起こし、経済破綻、財政破綻、金融破綻、雇用と市民生活、教育を破綻させ、貧困を拡大させるなど、現代社会に甚大な影響を与える。それぞれの国が国境を封鎖し都市を閉鎖して、国際的なネットワークが解体されている。

非常事態宣言は経済と社会、市民生活に打撃を与え、グローバリゼーションの足を引っ張る。

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