避妊以外のメリットはこんなにも多い

高橋医師があげる、低用量ピルのメリットは次の9項目だ。

1)避妊効果の高さ
ピルの場合、100人正しく使って妊娠する確率は0.3%。1000人の中で3人妊娠する可能性があるという高い避妊効果が認められている。
コンドームの場合は、正しくつけても1000人中20人は妊娠する可能性があります。どんな避妊法も100%はありませんが、ピルの場合、高い確率で守ることができます。ただ、100%ではない点と性感染症予防のために、コンドームとの併用を推奨しています」

2)生理痛の改善
生理痛の下腹部の痛みなどのつらい症状を軽減できる。

3)経血量が減る
月経中の経血の量をとても軽くすることができる。
「2)と3)は、低用量ピルの服用によって子宮内膜が厚くならないことが影響しています。内膜が厚くなれば、それだけ剥離する内膜量も増えて出血も増加します。また、その内膜や出血が子宮頸部を通過する際に痛みも発生しやすくなります。内膜を厚くしないことで、こういった問題を軽減することができるわけです」

4)PMSの改善
排卵を抑制することで、ホルモンバランスの変動が少なくなり、月経前症候群と言われる生理前のイライラ、むくみ、不調も軽減できる。
「精神的なイライラなどのことをPMDDともいいますが、これも軽減できる人もいます。低用量ピルだけだと効果がでにくい場合は、漢方などを併用してコントロールすることが多いですね」

5)子宮内膜症の予防
本来、子宮内腔にしかないはずの子宮内膜が、腹膜や子宮筋層内、卵巣など、骨盤内のさまざまな場所にできる病気。不妊症の原因にもなり、問題に。
妊娠年齢が遅く、妊娠回数も少ない現代女性に増加している病気です。この病気には、低用量ピルで子宮内膜の増加を抑えたり、生理を止める薬剤を使用する方法が定番です。症状が重たい場合には手術を施す場合もありますが、術後にも低用量ピルでコントロールすることが大事だと言われています」

6)卵巣がんのリスク低下

7)子宮体がんのリスク低下

8)大腸がんリスクの低下
「卵巣がんは上皮性タイプを低下させると言われています。子宮体がんや大腸がんを軽減させるといった研究データも数多く上がっています」

9)ニキビの改善
生理前に顎周りにできるニキビは、男性ホルモンが影響している可能性もあり、ピルで改善することも。
「外用薬や専用化粧品でもなかなかよくならなかったのにピルを服用してよくなった、というケースはよくあります」

月経トラブル以外にもメリットは大きい。photo/Getty Images