「消毒液転売ヤー」のせいで「命の危機」に晒されている人たちの悲鳴

消毒液の転売禁止は、あまりに遅すぎた

1日100回の消毒が必要

5月26日、ようやくアルコール消毒液などの転売が禁止されることになった。違反した場合は、1年以下の懲役か100万円以下の罰金、もしくはその両方が科されることになる。すでに、コロナの猛威は収束に向かいつつあるなかで、この判断はあまりにも遅すぎたのではないだろうか。

「1月下旬頃から消毒液は品薄になりました。スーパーやドラッグストアなど、どこを巡っても品切れで、我が家にある手指用の消毒液は1本だけ。いつ底をつくか、気が気ではありませんでした」

 

国の遅すぎる取り締まりに対して、溜息交じりで話すのは医療的ケア児童を抱える奥山梨衣さん(41)だ。長男の哲平くん(14)は「CFC症候群」という難病で、気管切開をしており、日常的な生活のすべての場面において介助が必要だ。

「息子は1日100回のたん吸引が必要となり、それは100回消毒の必要があることを意味しています。医療的ケアを行うにあたり、二種類の消毒液が必要になります。ひとつは私たち親が手指を消毒するためのもの、そして、もうひとつは吸引をする際に喉にいれるカテーテルを消毒するための脱脂綿タイプのものです。手指用は市販されているもの、脱脂綿タイプのものは、病院にもよりますが、基本的には病院から支給されるものになります」

吸引の様子(写真は奥山さん提供)
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