武漢と福島第一の失敗は同質…「100%安全神話」の毒に気づけ

「あってはならないこと」は起きる
大原 浩 プロフィール

部分最適ではなく全体を見よ

「日本品質」と「中国品質」という言葉を並べてみよう。字句通りに解釈すれば、単に国の名前が入れ替わっただけであるが、この2つの言葉が意味するものにどれほどの違いがあるかはあえて説明する必要はないであろう。

しかし、この素晴らしい「日本品質」は、完璧を求めるが故に罠に陥ることがある。投資の神様ウォーレン・バフェットの言葉を借りれば、「正確に間違っているよりも大雑把に正しい方がましだ」ということである。

日本人は、何かにつけて完璧さを求めるが、何がどのように起こるのかわからないのだから、個別(部分)の正確性は腹八分目で十分だ。むしろ全体として「最大多数の最大幸福が実現されている」=「大雑把に正しい」かどうかにもっと着目すべきだ。

日本人の「完璧」を求める情熱は、全体としては正しいのだが、あまりにも「部分を正しくする」ことに集中すると大局を見失ってしまう。

また、「準備できていない万が一」のことが起こると「思考停止」に陥ってしまいがちなのが日本人の欠点だ。「あってはならないことも起こる」のは当然だと考えなければ、有事対応も難しくなる。

 

今回の中共(武漢)肺炎肺炎騒ぎでも、アベノマスクがどうのこうのとか言うような議論があふれていたが、有事に「部分最適」は意味がない。「あってはならないことが起こる」有事には、全体を「大雑把に俯瞰」することが必要不可欠なのである。

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