流行りのベランピング、意外な効用

LEDによって、さまざまな色の照明光を手軽に取り入れることができるようになりました。しかし、わたしたちにとって最も理想的な光は太陽光です。光が物体を照らしたときに、その物体の色の見え方におよぼす光源の性質のことを「演色性」と呼び、平均演色評価数(Ra)を使って表すのが一般的です。

太陽光はRa100。色に正確さが求められる医療現場や美術館では、Ra90以上の照明光が使われていますが、一般的な白色LEDライトはRa70〜80、蛍光灯はRa60〜70です。高演色性LEDランプが登場し、自然界で見える色を再現できるようになってきましたが、太陽光に勝るものはありません。

ベランダでアウトドア気分を楽しむ「ベランピング」や、テラスをリビンクのように活用する「アウトドアリビング」がブームとなっています。ガーデニングや家庭菜園を楽しみながら、草木の緑や花々の彩りを生活に取り入れてみましょう。自然の彩りを見る機会を設けることで、仕事をより好きになり、健康を楽しみ、人生の満足度を向上させることができるという研究報告もあります。

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また、ベランダにウッドタイルを敷くだけでも、視覚的に部屋が広がったように感じられ、リビングとひとつながりの心地よいアウトドア空間が生まれます。ただ、気温や湿度が高くなるにつれて、ベランダや庭は快適な空間ではなくなっていきます。梅雨が始まる前に、日よけシェードや緑のカーテンなどで夏支度を始めましょう。

日よけシェードは夏の日差しをやわらげるだけでなく、不意の雨にも雨よけとして役立ちます。目隠しにもなり、省エネ効果も期待されます。本格的な突っ張り式や、立てかけるだけのたてす、ひもで結ぶタープ、お洒落なパラソルなどさまざまな種類があります。テーブルと椅子を置くと、カフェのテラス席のような空間になります。

このようにベランピングにはさまざまなメリットがありますが、特にマンションでは、ご近所トラブルの原因となるケースもあるようです。ベランダの物音や話し声は意外に響くため、騒音となるだけでなく、プライバシーが筒抜けになってしまうこともあり得ます。そもそもマンションのベランダは災害時の避難経路ととして設置されています。ベランピングを夏仕様に切り替える際に、管理規約や使用細則と照らし合わせて、避難経路の妨げになっていないかどうかを確認しておきたいものです。