コロナショック「地域金融機関への連鎖」という未曾有の危機に備えよ

飲食・小売り・観光から波及して…
高田 創 プロフィール

中小企業の「コロナ7業種」問題

図表4は、コロナショックの影響を考えるうえで中小企業の業種別の財務状況を示すものだ。

ここで、中小企業を中心とした財務上の抵抗力を計る観点から3つの財務指標を考えることにした。それらは、1)手元資産、2)自己資本比率、3)赤字転落の減収率である。

先に示したように、バブル崩壊局面では過剰債務の評価の観点から債務償還年数という指標が大きな目安となった。

一方、コロナショックについては、中小企業の売上げ減が手元資金や自己資本の対比でどこまで耐久度を持つかを以上の3指標から総合判断することにした。その結果、今回、以下の7業種を「コロナ7業種」として抽出した。

それらは、1)陸運業、2)小売業、3)宿泊業、4)飲食サービス業、5)生活関連サービス業、6)娯楽業、7)医療福祉、となった。

以上の「コロナ7業種」は、「face to face」での人との接点が業務の中心になる身近な生活関連産業であり、中小企業を中心にした全国津々浦々にまたがるものである。こうした産業に影響が及ぶことは、経済の毛細血管が目詰まりを起こすようなものだ。

 

図表4 中小企業の財務状況比較