コロナショック「地域金融機関への連鎖」という未曾有の危機に備えよ

飲食・小売り・観光から波及して…
高田 創 プロフィール

売上 → 利益 → 資本問題に連鎖

今回、新型コロナウィルスに伴って生じている現象は、広範囲にわたり経済活動が低下ことにある。これは、感染防止の「手術」のために、あえて体に「麻酔」をかけ生体反応を止める劇薬を処方しているに等しい。

このような経済への自殺行為に近い状況はかつて誰も経験したこともないことだろう。

今日の環境は図表3に示されるように、経済活動を停止させ、その状況が続くことで売上を消失させる効果を持つ。さらに一定のマージンを掛け合わせることで本来得られる利潤がマイナスになることで資本の棄損につながる。

損益計算書上の損失から資本勘定の棄損につながるだけに、資産価格下落に伴う資本の減少よりも時間経過に伴う影響を瞬時に受けやすく、その結果、資金繰り破綻リスクが高くなる。

図表3 コロナショックでの資本消失の概念図

リーマンショックでは、大企業・中小企業押しなべて2割程度の売上げ減少となっていたが、今回はこれを超えるとすれば3割程度の減少も視野に入るだろう。

 

5月1日公開の「コロナショック衝撃試算、中小企業『売上げ14%減』で資本毀損が始まる」で検討したように、大企業は37%の売上げ減で減益に転じるが、中小企業の場合、14%の売上げ減で減益に転じ、大企業と中小企業には売上げ減に対する耐性、レジリエンスに予想以上に大きな差がある。