コロナショック「地域金融機関への連鎖」という未曾有の危機に備えよ

飲食・小売り・観光から波及して…
高田 創 プロフィール

バブル崩壊の裏側にあった不動産問題

先の議論では、業種別の債務圧縮必要額は非製造3業種(不動産、建設、卸小売)にほとんどが集まっていた。バブル崩壊においては、バランスシート調整と言っても特定の業種に偏在する過剰債務問題であった。

また、バランスシート上では債務の反対側に資産として不動産問題が存在しており、1990年代のバランスシート問題は不動産問題の性格を色濃く持っていた。

本来、非製造業の不動産、卸小売、建設という業種は日本の中堅中小企業が集中する業種でもあり、不良債権問題は地方の中堅中小企業問題の側面もあった。

 

ただし、バブル期の不動産の高騰は東京圏を中心とした都市部に顕著であり、大手金融機関を中心とした信用拡張の恩恵を受けやすかった大手企業に債務も集中しやすかった。その結果、大手金融機関の負担になりやすかった。