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コロナショック「地域金融機関への連鎖」という未曾有の危機に備えよ

飲食・小売り・観光から波及して…

「バブル崩壊」と「コロナショック」

コロナショックは国難ともいえる影響を経済に与えている。過去日本は様々な危機を体験してきた。これまでの戦後最大の危機は、1990年代以降のバブル崩壊であり、第2次大戦後、「第2の敗戦」と称された。今回のコロナショックは「第3の敗戦」となる不安もある。

コロナショックのもたらす衝撃の性格を過去のバブル崩壊と比較して、その構造を考えてみたい。

バブル崩壊もコロナショックもバランスシート調整という共通点をもつ。ただし、その違いは、今回はバランスシートの右側、資本の毀損が起点で、企業が売上減少等に伴う損失から資本を失うことが出発点となる。

また、先行き期待低下から株式・不動産を中心に資産価格が下落して、バランスシートの左の資産価値の減少も2次的に生じうる。

一方、バブル崩壊は、資産デフレに伴うバランスシートの左側が起点だった。この時は不動産を中心とした資産デフレの影響がいわゆる「バブル3業種」(建設・不動産・卸小売)を中心に貸出しを通じて大手金融機関の問題となった。

コロナショックでは経済活動の停止に伴う、飲食・小売り・観光を中心とした中小企業の「コロナ7業種」の問題が地域金融機関に波及する連鎖が生じやすい。

 

図表1 バランスシート調整の比較