子どもは父親と楽しく暮らしていた

一方、元夫は、まさか友希さんが本当に出て行くとは思っていなかったらしい。子どもを置いて、養育費を払うことを受け容れてまで離婚を決行したことにひどく傷つき、何かしら理由をつけては友希さんと子どもの面会を制限しようとした。
「『戻ってくるなら許してやる、でもこのタイミングで戻ってこないなら、もう子どもを会わせません』とか、『再婚して新しいお母さんができるからもう会わせない』とか。ちなみに再婚相手とは、子どもも生まれたのに、すぐ離婚してしまったようです」

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思い描いていた「いっしょに子育て」は叶わなかったが、友希さんは、学校まで会いに行くなど工夫して、子どもとの関係をつないだ。

「離婚して3年くらい経ったころかな。娘の授業参観に行ったら、買い物調べで、一週間に買ったものとその理由として娘が『木曜日は豚の細切れを買いました、安かったから。土曜日はタコを買いました、週末に家族でタコ焼きパーティをするから』って発表していて。それを聞いたときふと、そうか、私が悪いんだ、ってことに気づいたんです。なんか私、自分の勝手で家を出たくせに長いことずっと、子どもたちは私と暮らしたほうが幸せなのに、って思っていました。でも、それは独り相撲だった」

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素直になってみたら、元夫の評価も変わった。仕事をしながら、家事もして、愛情たっぷりに接し、子どもをこんなにいい子に育ててくれている。そこは、素直に感謝すべきだと思った。