パジャマで外に追い出された日も

でも、元夫は首を縦にはふらなかった。子どものためにも家庭の形は壊したくない。そう言って、夫婦円満調停を申し立ててきた。だが、一度嫌になった気持ちを戻すことは難しい。友希さんの心の中では、すでに離婚は決定事項となっていた。だから、友希さんも離婚調停を起こした。

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離婚調停をしながらの同居生活は、荒れに荒れた。顔を合わせれば言い合いになる。人格を否定される発言をされたり、あらぬ疑いをかけられカバンや手帳を探られたりするうち、冷めた愛情は戻るどころか憎しみに変わっていく。

「そんなに俺が嫌いなのか!」激昂した元夫にパジャマ姿のまま家を追い出され、仕方なく公園のベンチに座っていたら、職務質問を受けたこともあった。

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「何度かのやりとりの後で、元夫が『親権を手放してお前が出て行くんなら離婚してやる』って言ったんです。そのころにはもう家の中はめちゃくちゃで、私と元夫が言い合いを始めると子どもたちは不安がって、家の中を走り回ったりするように。離婚しないも地獄、離婚するも地獄みたいな感じで、このままじゃみんなおかしくなってしまうと思いました。弁護士に相談したら、決定的な事由がないのに離婚するには『夫婦関係が破綻』した状態を10年くらい続けなければ無理ですよ、と言われ。こんな生活を10年も続けると子どもにも悪影響だと思い、元夫の言うとおり、元夫に親権を渡して私が家を出ることにしました」

面会は月2回、養育費は2人合わせて4万円を友希さんが払うことに決まった。「月2回の面会は少ないと思ったけど、そこは私が努力して、2回を3回、3回を4回、そのうち最初に私が目指した『いっしょに子育て』ができるようにしていけばいいと前向きに考えたんです」