教育熱心な夫、のびのびさせたい妻

子育てでも、意見は対立した。元夫は教育熱心で、子どもに勉強やお稽古事をさせたがった。友希さんは、子ども時代は「裸足で駆け回って泥団子をつくる」ような、自由な生活をさせたかった。
「ここは私の主張が通って、子どもたちは2人とものびのび系の保育園に入れることができたんですが……」

のびのび子どもらしくさせたい妻と、習い事などをたくさんさせたい元夫。意見がわかれた Photo by iStock

保育園で、子どもが友だちにいじめられる事件があった。元夫は過剰に心配し、子どもの持ち物を探って「犯人探し」を始めた。

「私、自分が女きょうだいしかいないからか、男の人には幻想があって、子どもがいじめられたとしたら『やられたらやり返せ、そうやって男は強くなるもんだ』とか言って欲しかったんです。でも、破れた靴下を集めてコレクションみたいにして『証拠品だ』って。なんか陰湿で怖いな、って思っちゃって、愛情がどんどん冷めてしまいました」

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子どもが小学校に上がると、休日は友だちと遊びに出かけてしまうことも出てきた。夫婦水入らずの時間は、友希さんには苦痛だった。夫婦の会話はない。共通の趣味もない。かといって、友希さんが自分の用事で出かけるのは嫌がる。

「これから先、子どもたちが巣立ったら、とても一緒にはいられない、と頭に離婚がちらつき始めたんです。でも、まだ小学生の子どもが2人。浮気もギャンブルも暴力もないのに、価値観が違うから別れたい、もう嫌いになっちゃった、というのは私のわがまま。それでいろんな本を読み、子どもになるべく影響を少なくするためには、離婚をしても近くに住んで、協力して子育てをしていけばいいんじゃないかと考えて、オープンに話をしたんですよ。この時点では、母親である私が親権をもって子どもと同居するつもりでした」