性行為に契約書を書かせる人

レイプは魂の殺人と表現されることあるが、まさにその魂の悲痛な叫びが裁判で無惨に蹴散らかされたニュースを見るたび、私は寝付けないほど怒りに震えた。この世から性犯罪が撲滅される日が来るのなら、引き換えに大好きな筋子のおにぎりを一生我慢したっていいとさえ思っている。

しかし、性的同意の拡がりは同時に、私たちのセックスライフが様変わりする大転換期にもなりうるのだ。

「いやらしいねぇ、ここなんていうか言ってごらん」「恥ずかしいからよして」と言ったら、本当にやめなくてはならない、ということだろうか。

ひとつ先に触れておきたいのだが、性的同意を取る側に回るのは、男性だけじゃない。セックスをしたくない意思はもちろん男性にもある。しかし、性被害に遭いやすいのは圧倒的に女性だ。男性も加害者になりたくはないから、現時点では男性からの提案という形で語られることが多い。

写真提供/バービー

話を戻そう。

例のアメリカ人とのセックスは、もちろん私の意思がちゃんとあった同意の上での行為だ。彼のことは嫌いではない。でも、あのいちいち確認を取り付けるようなセックスは、同意があったのに「なんか嫌」だった

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以前観たアメリカの映画で、スーパースターがその辺で出会ったファンとベッドインする前に、同意の上での行為である証拠のため、「口外しないこと」と一筆書かせるシーンがあった。実際に海外では、契約書を交わしてからセックスするパターンもあるという。

これから私たちも、セックスするたびに契約書を交わさなければならない日が来るのだろうか?