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このまま「日本はコロナ封じ込めに成功した」ことにしていいのか

具体的支援ないまま緊急事態宣言解除

すべてが中途半端なのに

アベノマスク、10万円、雇用調整助成金……。どんな理由なのかは理解できないが、日本が国民に支援する施策が遅れに遅れ、金額も少なく、支給される前に日本の新型コロナ第1波の緊急事態宣言が全域で解除された。

マスクにいたっては不良品が出て全国には届かず、10万円は5月23日の時点でも申請用紙を一部地域で配りだした程度。「雇用調整助成金」の相談件数は延べ約27万件、申請は1万2857件、そのうち5054件の支給を決定(5月12日NHK 調べ)しただけだ。東京都の休業要請に応じた業者に出す「協力金」にしても約5%の支給にすぎない。

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日本において今後予想されることは、新型コロナの第1波で「自粛と補償」がセットにならなかったので、第2波が来たときに、自粛より経済活動を優先しようとする意見が増えることだ。第1波で経済的打撃しかなかった経験をしており、また自粛も中途半端な形だったので自粛効果に対しても半信半疑になるだろう。人は信じたいほうを信じるものだ。

 

つまり、現在の日本は新型コロナの勢いが国民の努力によってなんとなく収まっているので「新型コロナと共存」する道を選んだが、第2波が来たときに「経済をまわさないと死んでしまう。だから自粛は不要だ」という声が大きくなることが予想される。多くは新型コロナによる死者数にしか注目していない人たちの意見にすぎないが。