2020.05.25
# 鉄道 # 新型コロナウイルス

万一、満員電車が復活したら…いま「電車の座席」に求められるモノ

「三密」を避けるために
野田 隆 プロフィール

究極の“密”とは無縁な車両

現在のところ、新幹線や特急列車の予約に関しては、座席の位置に関しての制限はなく、どんな席でも自由に予約できる。窓口で申し込めば、係員がソーシャルディスタンスを考慮して席を決めてくれるであろうが、ネット予約においては制約はない。

JR東日本の「えきねっと」のサイトを見ると、「列車内でのソーシャルディスタンス(社会的距離)確保のため、シートマップ申込サービスで座席を予約される際は周囲の方との間隔を空けてご選択いただきますようお願いいたします」と書いてあるのみ。あくまで利用者に判断を任せている。

もっとも、最新のニュース(5月24日時点)では、東北新幹線の現在の運行本数を維持しつつ、座席の販売枚数に一定の制限を設けるなど感染予防の対策を検討していることを明らかにしている。

具体的には、座席の販売枚数を定員の6割以下に制限するといった案があるという。3人掛けのB席と2人掛けのD席を外せば6割になるから、確かに有力な考えと言える。映画館では、前後左右1席づつ間隔をあけて座席指定券を販売するようだから、これに近いものと言えるのではないかと思う。

「サンライズ瀬戸」シングル車内(筆者撮影)
 

余談ではあるが、究極の“密”とは無縁の車両とは、唯一の定期寝台列車「サンライズ瀬戸・出雲」ではないだろうか。

安価な「のびのび座席」以外は、すべて個室で、2人部屋は相席になることはない。一度乗ってしまえば、降車駅までトイレ利用時以外、部屋にこもっている限り、車掌以外の他人と顔を合わすこともない。目下、極めて空いているものの毎日運行しているとは頼もしい限りだ。

予想もしなかった事態に、様々な対応策が練られている。鉄道でもコロナなど感染症対策を施した新型車両が登場するかもしれない。今後の対応に注視したいものである。

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