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# 鉄道 # 新型コロナウイルス

万一、満員電車が復活したら…いま「電車の座席」に求められるモノ

「三密」を避けるために

いよいよ自粛明けを迎えて

新型コロナウイルス汚染拡大もピークを過ぎたようで、第2波や第3波の心配があるものの、社会全体では日常生活に戻りつつある。

しかし、当分の間は、完全に元の状態に戻れるわけではない。特に不特定多数の人が集まりそうな場所では、様々な対策が取られ、変則的な再開が目指されている。

鉄道に関しては、観光列車など不要不急の旅をプロデュースするものは、あっさり運休となり、たとえ緊急事態宣言が完全に解除されても、しばらくは運休のままで、様子を見ての再開となろう。

「3密」の不安が募る、車内の狭いボックス席(筆者撮影)
 

その一方で、通勤通学列車や新幹線のように、どんな場合でもそれを必要としている人が少なからずいる列車に関しては、最低限の本数を確保して運行されてきた。

通勤通学列車に関しては、仮に間引き運転をすれば、必要以上に混雑し、かえって「三密」を招きかねないので、ほぼ平常通りの運行を確保してきた。通常よりもかなり低い利用率で閑散とした車内状況であれば、危険を感じつつも許容範囲と思ってきた利用者も多かったであろう。

しかし、外出自粛が終了し、通常の勤務に戻り始める人が増えてくれば、再び満員電車が復活となる。はたして、このまま何の対策も必要ないのであろうか。

たとえば、タイの首都・バンコクを走る通勤電車では、窓を背に座るロングシートに関して、一人置きに座るよう、座席の背に大きく「×」印を描いてソーシアルディスタンスを確保しているという。さらに立ち位置も床に黄色い線のテープを貼ることで誘導しているそうだ。

ただし、このバンコクの対策も、空いている場合はともかく、人が多く乗るようになってきたら効果があるのだろうか。特に、首都圏や関西圏などの利用者が多い鉄道路線においては、バンコクと同様の注意喚起をしても無視されるだけのような気がしてならない。

もっとも、通勤電車内は、思っているほど“密”ではないという意見もある。